家庭と仕事を両立させたい女性が働きやすい社会になるよう、働き方改革推進の声が上がるようになって久しいです。
このような背景に業種を問わない慢性的な人手不足があり、優秀な人材を確保したい企業が、様々な策を練っていることもあるといえます。
在宅勤務、リモートワーク、時短勤務、などを採用する企業の話も聞かれるようになってきました。
しかし、それはまだまだ1部の大きな企業だけのお話のようにもかんじます。
中小企業や小規模事業所などでは、在宅勤務が採用されているお話などはあまり聞いたことがありません。
「就業時間内は会社に居てもらって、みっちり働いてもらわねば。」
と考える企業も根強く残っていくようにかんじるところです。
わたしが勤務して働いていた幾つかの税理士事務所も、「拘束されてみっちり働く」というかんじでした。
在宅ワークをしたことは何度もありますが、それは働き方改革のような在宅ワークではなく、就業時間までみっちり働いた後に、仕事を持ち帰り(子どもが熱がある時など残業しにいくい時に)、家で仕事をする意味合いのものでした。
いわゆる、悲しきタダ働き、サービス残業です。
勤務している事務所で、
「子どもが熱があるときは、在宅ワークを希望します。」
「子どもが苦しんでいるときはそばにいるだけで安心ですから。」
「仕事はきちんとやります。家のパソコンにも弥生会計入れてますし。」
と要求したところで「なに言ってるんだ!?」と受け容れられないでしょうし、
「これだから子どものいる女性は。ちっ。」
と心の中で舌打ちを打たれることは容易に想像がつきます。
なので、勤務時代はそんな要求をすること自体、端から諦めていて、
自由な働き方をするためには、独立して自分で事務所をやるしかないと思っていました。
自力で働き方改革を勝ち取るしかないと。
社会が変わるのを待っては、いつになるか分かりませんし、そもそも自分のいる業界全体は変わらないかもしれない。(1部は変わったとしても。)
そんな不透明な未来に期待するよりも、自分で取りに行ったほうが確実だと思いました。
もちろん、その地位を獲得するためには、並々ならぬ努力が必要ですが、
陰でブーブー不平不満を言いながら過ごすよりも、遙かに前向きです。
独立して早2年ですが、やっぱり働きやすさは段違い
家庭の予定と調整しやすい
例えば、懇談会やPTAなど、子どもの学校へ行かなければならないとき、
勤務の時であれば、いちいち「お休みをください。」と所長にお願いをしなくてはなりません。
快諾してくれる事務所だといいですが、小言を言われたりパワハラのキッカケになる事務所だと最悪です。
まぁ、快諾してくれる事務所の場合でも、なんとなく言いにくい部分があります。
「別にサボりたいワケではないのにな。」と幾度となくモヤモヤしたものです。
その点、独立すれば、そんな肩身の狭い思いをすることはありません。
もちろん、仕事に支障が出ないように調整する必要はありますが、自分の中だけで解決できるものです。
家事との両立がしやすい
現在は事務所を別に借りているのですが、
自宅兼事務所は、家事と仕事の両立がしやすいと思います。
ポモドーロで時間を区切り、休憩タイムの時に、洗濯物数枚をたたんだり、料理の下ごしらえをしたり。
家事だけを長時間こなすのはしんどい人も、細切れ時間にこなす家事は良い気分転換になるものです。
長時間座ってパソコンに向かうことは体によくありませんが、コンスタントに家事で体を動かすことで、それも解消でき、一石二鳥。仕事との相乗効果が期待できます。
人間関係のストレスなし
ずいぶん昔にはなりますが、ハローワークの職員から聞いた話によると、
「離職原因の第一位は人間関係」とのことでした。
これは昔も今もさほど変わらないのではないでしょうか。
それもそのはず、世間にはいろいろな人がいますし、勤務の場合、一緒に働く人は選べません。
独立することで、人間関係のストレスからも解放されます。
仕事の量を調整できる
独立すると、仕事の量を自分で調整することができます。
どこかの企業に勤めながらの在宅ワークだと、自由な調整は難しいかもしれませんが、フリーランスの場合は完全自由です。
わたしの事務所は「仕事の依頼が殺到」というような事務所ではありませんが、
これまでの中で、短期間に依頼が集中したことがあり、「時間的に厳しい」とかんじたお仕事について、お断りせざるを得ないことがありました。
こなす仕事の質を確保したかったことと、自身の健康維持や家族との時間を大事にしたかったからです。
お断りすることにより、売上げを手放すかたちにはなりますが、「これで時間が手に入る」とホッとしました。
自身の状況により、無理のないように仕事の量を調整できるのは独立の強みだと言えます。
ひとり仕事は更にオススメ
ひとり仕事は、従業員を雇わず、自分ひとりで事業を運営していく働き方です。
人を雇い入れる場合は、どこかにオフィスを借りる必要が出てきますので、
「自宅兼事務所」という選択は厳しくなります。
また、雇用の際には面接等で自分に合いそうな人を選ぶことができますが、
面接だけで、どのような人かを見抜くのは難しい部分もあり、雇ってみないとわからない
「運に左右される」部分が出てきます。
予想通りの良い人材だといいですが、万が一、想像と大幅に違った場合は、悲劇です。
残念ながら、人間関係によるストレスの原因が生まれてしまうことになるでしょう。
あえて人を雇わず、「ひとりでやっていく」スタイルを確立することで、
このようなリスクを回避することができます。
仕事の調整がしやすく、人件費はもとより、広いオフィスの家賃や人数分のパソコンも不要で、利益率が高い。
従業員の管理スキルは必要なく、自分ひとりを上手に管理すればいいだけなので、工夫をすれば生産性が高い働き方です。
女性の人生は忙しい
女性の人生には沢山の岐路があります。
大きく言えば、結婚、出産、子育てなど。
これらの3大行事により、女性の生きる環境は激変します。
さらに細かく言えば、夫の両親と同居か否か、単身赴任の夫について行くor行かない、夫の協力があるor期待できない、夫婦仲が良いor冷えている、離婚した、子どもの数、子どもの年齢、育てやすいor手がかかる、親の介護が必要になった、などでも。
現在、上記には当てはまらない女性も、いつ環境が変わるか分かりません。
そんな中で、働きたい女性は、変わりゆく環境にその都度適合しながら、仕事も頑張っていかなければならない。
そんな忙しい女性に、独立開業、とりわけ柔軟性のきく「ひとり仕事」はピッタリの働き方だと自信を持ってオススメします。
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
午前中は償却資産税を電子申告。
去年は紙提出で、書類や封筒、返信封とバサバサ格闘しましたが、
そんなアナログ、非効率な自分とはもう決別。
スムーズに終わりました。
郵便局に行く手間や郵送代が節約できるのは嬉しいかぎりです。
☆★☆ Run Diary ☆★☆
1月15日(月)・・・お休み(雨)
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