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本日の記事は開業したての税理士や開業を考えておられる税理士の方向けのものです。

 

独立開業をしてホームページやブログを公開していると
様々なお問合せが入ってきます。

 

弊所の場合は、お問合せフォーム、メール、お電話などからお問合せをいただいている状況です。

 

お役に立てる良いご縁に恵まれるものももちろんありますが、
中には違和感を感じる業者が接近してくる場合もありますので注意が必要です。

 

開業年度のわたしを狙った怪しい業者

もうずいぶん前(開業初年度)のことにはなりますが、
1本の電話がかかってきました。

 

お問合せの内容を簡単にまとめますと、

 

飲食店の紹介記事を書いてFacebookに流し、広める個人事業をしている。
クライアントの飲食店も増えてきて売上げもかなり出てきたから、
そろそろお願いできる税理士を探している。
また、飲食店オーナーからも、
「誰か良い税理士を紹介してくれ。」と言われることも出てきたが、
紹介できる税理士がいない。
そういう時に対応してもらいたい。

 

とのことでした。

 

電話の声は30代くらいの男性。愛想よく、よい印象だったものの、
なんとなくわたしの中の『怪しいぞセンサー』がピピピと一つ点滅しました。
(『怪しいぞセンサー』とは『営業&詐欺検知センサー』のこと。)

 

しかし、良いお仕事に繫がるか否かということは
実際に会ってみないとわからない部分が多々あるというのも確かです。

 

いたずらに疑うのもよくない、と自身に言い聞かせました。

 

男性には、

1人で税理士事務所を運営しており、数をサバけないので、
いっぺんに沢山紹介されても困るような事務所であること、
ミスマッチを防ぐために、紹介いただく飲食店オーナーにも
弊所ブログやHPをご覧いただいたうえで、お仕事のご依頼をいただきたいこと、

 

などを電話口でお伝えしました。

 

「わかりました。1度話がしたい。」とのことでしたので、
後日カフェでお会いするお約束をしました

 

カフェにて

電話をかけてきた個人事業主の男性は、スラリとした長身。
見た目も爽やかなかんじでした。

 

冒頭は男性の個人事業についての内容説明でした。

 

飲食店の内容を記事にし、Facebookに投稿して紹介。
飲食店オーナーから報酬を得ている。(Facebook広告)
Facebookで拡散し、友達や知ってる人が「いいね」をすることは抜群の宣伝効果がある。
クライアントにしているのは大阪の有名飲食店ばかり。

 

などの内容。
じっと聞き入りました。

 

次に、「お仕事をお願いしてもいいですか?」攻撃。

現在、個人事業の経理は元会計事務所職員の母親が担っている。
法人化も視野に入ってきたし、頃合いを見て税理士にお願いしようかと思う、
そのときは対応してもらえますか?
飲食店オーナーからも税理士を紹介してほしいと頼まれることもでてきた。
そのときは対応してもらえますか?

 

それについては、電話でもお伝えした
「数はサバけない」「ミスマッチを防ぐため弊所サイトをご覧頂いて」
の内容をお伝えしました。

 

仮面剥がれる。フタを開けるとやっぱり営業。

個人事業の内容や、お仕事依頼したいぜトークが一段落すると、
いよいよ本題を切り出してきました。

 

簡単にまとめますと、

 

峯松と僕は知り合って間もない。
知り合って間もない税理士を飲食店オーナーに紹介するのは気が引ける。
そこで、
峯松さんも僕のFacebook広告のお客になって欲しい。
お客になることで、以前から懇意にしてる間柄に見えるだろう。

Facebookに載せる税務記事は僕が考え、
峯松の記事としてFacebookに投稿します。
峯松は何もしなくてOK。

狙いとして、事業(Facebook広告)について、
飲食店だけでなく、税理士事務所もターゲットにしたい。
集客に困っている税理士事務所は多いだろうから。
しかし、
現時点では税理士事務所の実績がゼロなのがネック。
そこで、峯松にはお客第1号になってもらいたい。
実績があれば、他の税理士事務所も安心するだろう。
ちなみに第1号の峯松には無料で対応します。

とのことでした。

 

要約すると、

「仕事を紹介してやるから、俺の仕事のサクラになって。」
ということですね。

 

もちろん、即座にお断りさせていただきました。

 

サクラなんてご勘弁願いたいですし、
税理士でもない素人が書いた税務記事を自分が書いたようにFacebookに宣伝投稿するなんて
恐ろしいことです。

 

怪しい仕事の提案や誘惑には税理士として毅然と対応しよう

どの業界も食べていくためには厳しい時代になりました。

 

税理士も例外ではなく、飽和状態であり、またAIも台頭してきている。

独立開業できても、食べていくのはイバラの道であり、生きるか死ぬかの戦国時代なのは確かです。

 

そんな状況を見て、不安な税理士に近づいてくる業者が後を絶ちません。

 

わたしにも、上述のような業者がお客の仮面をかぶって近づいてきました。

付け入られるスキを与えたことについて、自身の見せ方や発信の足り無さも問題だったと思います。

 

それにしても、

 

独立したて、特にゼロスタートの場合には、喉から手が出るほど仕事が欲しいわけですから、このような誘惑につい乗ってしまっても不思議ではないなとも思いました。

 

しかし、開業したばかりの弱い状態の税理士を狙って近づいてくる業者に都合よく使われることは、やはり大きな抵抗をかんじます。

 

わたしが税理士紹介会社を利用しないのも、このような理由です。

 

上述のケースで言えば、

「Facebookに載せる税務記事を無料で代りに書いてあげる。」と言われて
そもそも「ほんと!?じゃあ、お願いね♪」なんて言うわけないですし。

 

「舐めんじゃねぇよ。」の積み木崩し、舐め猫の心境です。
(若い人わかるかな?(^_^))

 

ブログやHPなどのサイトを運営していれば、このような業者が近づいてくるのもしかたない部分もありますが、その都度ピンポイントで撃退していくしかないですね。

 

税理士としての品位を汚されないよう、毅然と対応していきましょう。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
昨日の午前中は子どもの学校のスポーツ大会の見学へ。
息子も他の生徒達もとてもよく頑張っていました。
目に焼き付いたみんなの姿はきらきら大事な宝物です。
午後からはお客さまのところへ。

 

☆★☆ Run Diary ☆★☆
2018年10月10日(水)・・2.64km
あまり調子よくなく、距離、伸びませんでした。
2018年10月11日(木)・・お休み