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士業で開業している方々なら1度は直面したことのあるモヤモヤかもしれません。。

 

それは、世の中には、士業に「無料でサービスの提供を受けたい。」「無料で教えて欲しい」と思われる方が一定数おられることです。

 

わたし達税理士は、目に見える商品を売っているわけではなく、目には見えないサービスを売っています。

 

だから「少しくらいええやん。」「減るもんちゃうし。」と思ってしまう人も少なからずおられるのでしょう。

 

しかし、目に見える商品が減ることはありませんが、対応することにより、まず、時間が減ります。

 

わたしはひとりで税理士事務所を運営しておりますこともあり、時間はかなり貴重なものです。

 

ひとりの時間を使って利益を生み出し、食べていかなくてはなりません。

 

また、税務相談をはじめとする税理士の仕事の全般は、責任が生じますので、その分、神経をすり減らします。

 

「命を削る」といっても過言ではありません。

 

目には見える物は減らなくても、目には見えない大事なものを消耗しています。

 

こちらが命がけで行うサービスの提供(仕事)については、当然にして対価(お金)を払っていただき、「無料で仕事をして欲しい」ということはお考えいただきたくないと願います。

 

わたしは開業して3年弱ではありますが、残念ながら、「無料で」とご希望の方からの接触がこれまでにございました。

 

まずは、メール相談です。

 

メールにてご質問の回答を求めてこられましたので、
「無料相談は承っておりません。」の旨をご返信しました。

 

それに対して「すみません。」とご返信くださる方もいらっしゃれば、スルーの方もいらっしゃいました。

 

ちなみに、当事務所では有料のメール相談も承っておりません。
(対面にてじっくりお話しを伺いたい考えのため。)

 

また、面談の場面でもありました。

 

「相続の仕事を紹介するので、その代りに、税務顧問の仕事を。」
みたいなご相談でした。

 

報酬が、お金ではなくて、「相続の仕事の紹介」!?

 

その頃は開業したてということもあり、喉から手が出るほどお仕事が欲しいと思っていましたが、さすがに、さすがに、『そ、それは無理・・』と思いました。

 

相続の仕事を紹介いただけるのはいつになるか分りませんし、やっとこさ紹介してもらえたとしても、「どんな仕事か分らない。」という不安があります。

 

もちろん、丁重にお断りさせていただきました。

 

その他にも、
「今は専務が実権を握っていてお金が払えない。しかし、そのうち、社長の自分が実権を取り戻し、今の税理士をクビにする。そしたら報酬払えると思うから、とりあえず相談にのって欲しい。」
のようなご相談も。

 

そんなのいつになることやら。。

 

もちろん、丁重にお断りさせていただきました。

 

お金、お金、とは言いたくはありませんが、このようなご相談をされる方にはきちんと言わないと気付いていただけないのかもしれません。

 

「報酬を頂かないと対応出来かねます。」と。

 

このような当たり前なことを、わざわざ言わなくてはならないことは、誠に辛い。

 

しかし、冒頭にも述べました理由により、やはり、サービスを無料で提供することはできません。

 

なにより、きちんと報酬をお支払いただいている既存のお客様に申し訳がないです。

 

滅多に遭遇しないのが幸いですが、今後も毅然と対応します。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
先日、女性社労士さん達と忘年会をしました。
飲み放題でたくさん飲んで食べて喋りました♪
同じ女性士業同士、共感できることも多く、
また貴重なお話しもたくさん聞けて楽しかった♡