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開業2年目の頃のお話ですが、お仕事を承るかどうかのご相談の際に

 

「開業年度で利益がほとんど出ていないので、その辺を(値段に)考慮していただければ。」

 

とご相談されたことがあります。

 

確定申告のスポットのお仕事のご相談でした。

 

初めにお電話でお問合せがあり、
わたしの「青色ですか?白色ですか?」の質問にも
「青とか、白とか何も分かっていなくて。。」
「とにかく困っております。」
と。

 

上品そうな女性のお声でのお問合せ。
本当にお困りのご様子だったので、
お会いさせていただき、お話をお伺することに。

 

当日にお会いした女性は、お電話のお声のとおり、上品そうな女性でした。
(ご年齢はわたしよりも5、6歳くらい上かと。)

 

なお、冒頭のお願いをしたのは、女性のご主人で、
「妻は見てのとおり、おっとりした女性で、何も分かっておらずなので。」
と同席されたようでした。

 

お話をお伺するかぎり、白色申告になるかんじでした。
(青色の届出の期限はとおに過ぎておられました。)

 

そして領収書の整理等を含め、全くの手つかずの状態でいらっしゃいました。
(領収書は紙袋2つにギューギューに詰められていました。)

 

「開業年度で利益がほとんど出ていないので、その辺を(値段に)考慮していただければ。」
という冒頭のお願いをされましたが、手間はかなりかかりそうだと判断。

 

「まだ詳細を見ておりませんので確実なことはお伝え出来かねますが」
と前置きした上で、

 

「仰るとおり、売上げや人件費のお話のかんじだと利益はでないことが予測されます。」

「ただ、弊所の場合、利益額で報酬を決めさせて頂いているのではありませんでして・・」

「手間がどれくらいかかるかが重要なことでして・・」

「ちなみにHPの値段は会計入力が完了されてる方が対象となっております。」

 

とお伝えをしました。

 

すると、
「本当に困っておりまして。」
「せっかくのご縁ですし。」
と仰いました。

 

少し考えましたわたしは、「それでは」と値段をお伝えさせて頂きました。

 

お二人とも
「・・・・・・。」

 

弊所にしましたらそれでも少し安いかな・・という値段でしたのですが、

 

結局、
「じ、じゃあ、結構ですわ。」
とお断りになられました。

 

弊所の税理士報酬は利益を見て決めるワケではありません

税理士事務所の中でも売上高に応じて報酬を設定されている事務所さんもいらっしゃり、弊所もそうさせていただいていた時期もありましたが、現在は止めております。

 

売上高や利益額よりも「どれだけ手間がかかるか」が大事な要素と認識しましたからです。

 

開業年度など、大変なご状況の中で頑張っておられる会社さんや事業者さんを応援したい気持ちはありますが、手間が膨大にかかる中で報酬が非常に安いと、こちらが疲弊してしまいます。

 

また報酬が安いお客様のマイナスを他のお客様で補うのも「なんか違うなぁ。」と思っております。

 

なので「利益をたくさん出されているお客様だから報酬を高く設定する」ということも一切ありません。

 

報酬については「言ったもの勝ち」にならないように、みなさん平等になるよう同じ尺度でご提示させていただきたいと考えております。

 

少し厳しいかもしれませんが、それがわたしの考えです。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
本日はトマトをお安くゲット。
これで298円(税抜き)でした。

 

たくさんあっても手の込んだモノを作るわけではなく、
湯むきしてオリーブオイルと塩をふるだけ。

 

ヒラマサのお刺身もお買い得でした。

 

しばらく簡単ゴハンで乗り切ります!

 

☆★☆ Run Diary ☆★☆
お休み。