Pocket

勤務時代、同僚の男性(当時、官報結果待ちの人)が、

 

「税理士になっても独立はしないつもり。独立開業すると経営の方に回ってしまうから。自分は税理士の仕事を愛していて、ずっと現場の仕事に集中したい。」

 

と飲み会の席で語っていました。

 

それを聞いたわたしなどは「ふぇ~~。」と大層驚き、彼の顔をマジマジと見つめたものです。

 

特に「税理士の仕事を愛していて」とまで言った人はこれまで周りにいなかったので、ちょっと感動すら覚えました。
(「実はちょっと嫌なんや。。」と言った人は2人ほどいましたが。。)

 

彼は若くて(当時20代)仕事も早いし優秀なので、当然にして税理士になったら「開業するぜ!」と闘志を燃やしてはるだろうと想像していただけに、
「独立はしない。」と言い切ったことは意外でした。

 

そして、若いのに自分の考えをキッチリもって熱く語ったことに「エライなぁ。」と。
(当時のわたしも法人税&相続税受験後の官報結果待ちの身で、将来独立したいとは考えていましたが、経営うんぬんについてはあまり考えておらずでした。)

 

まぁ、若いと言っても彼の場合は既に奥さんと子ども2人を養う大黒柱で、同年代の若者と比較にならないくらいしっかりしていました。
(でも、外見はチャラいかんじの今風イケメンだった。)

 

外見はチャライケメンなのに、中身はしっかり&仕事出来るなんて・・!
当時のわたしは羨望の眼差しを向けたものです。

 

そんな彼の言葉を、ふとしたことがキッカケで思い出した私は、独立開業と現場仕事について少し考えてみました。

 

開業しても現場仕事も頑張れるのでは

たとえば今のわたしについてですが、

 

2年前に独立しましたが、ひとり事務所という形態をとっているため、現場仕事と事務所経営の両方を頑張らなくてはならない状況です。

 

お客様に直接対応し、事務仕事(内勤)をこなし、事務所の経理をし、資金繰り表を作成してお金の流れを確認及び予測し、ひとり戦略会議をし、請求書や見積書を作成し、知っていただく為の活動(ブログを書いたりHPを触ったり)をし、メニューや値段を考えたりetc・・の一切をひとりでこなしております。

 

わたしの場合、『開業 = 現場仕事を離れる』ってことは100%ないでしょうが、

 

『現場仕事を離れたくない』という理由により「ひとり」選んでいるのではなく、他にも「ひとり」でいることのメリットがたくさんあるので、「ひとり」を選んでいます。
(人を雇ってマネジメントするスキルに自信がない部分もありますが。。)

 

ただ、人を雇った経験はないのですが、仮に雇ったとしても、自分の志しさえあれば、現場で頑張っていくことも充分可能なのではないかと思っています。

 

全てを従業員である担当者に丸投げするのではなく、所長である自分もしっかり関わることで充分に現場の仕事に携わることができるはずです。

 

自分が見れない量の膨大な顧客を抱え込むと、現場からは遠のき、経営に回ってしまいがちになる印象がありますが。

 

要するに、所長税理士のやり方次第だと。

 

現場を離れたくないのであれば、そのような方針で事務所を作り上げていけばよいと思います。

 

人を雇った場合、「好きなようにプロデュース」の難易度は上がる気がしますが、自分の理想とする働き方が現場仕事と経営の両立であれば、それを目指して挑戦するだけです。

 

自分の好きなように事務所を、そして働き方をプロデュースできることは、独立開業の醍醐味であり、面白い部分であると言えます。

 

ただ、それでも、「経営は一切やりたくない、100%、現場仕事だけしかやりたくない!」との強い思いがあるのであれば、「勤務」が最良の選択肢かもしれません。
(補足・・ちなみに、上述した同僚男性については、現在もやはり所属税理士として頑張っているようです。)

 

最後はありきたりな締めくくりですが、「自分のやりたいように」やるのが1番ですね。

 

あなたは真っ白なキャンバスにどのような仕事の理想図を描きますか?(^_^)

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
土曜日はオフ、日曜日は終日仕事(内勤)でした。
今朝に「元気ない。」と言われたり、少し過呼吸気味だったので、
15時すぎくらいに少しだけドライブを。
今日の大阪は朝は寒かったですが、お昼から晴天でポカポカしてました。
明日の雨天が心配。。

 

☆★☆ Run Diary ☆★☆
お休み。