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わたしは子どもが2才のときに税理士業界に入り、働きながら税理士受験生としての勉強もしてきましたが、近隣に住む両親にはかなり助けられました。

 

現代は働き方改革や少子化対策の意識が高まり、女性が働きながら子育てしやすいように流れも変わってきていると思いますが、当時はまだまだ「小さい子どものいる女性は雇いにくい」という風潮がありました。

 

そんな厳しい世間に放り出されたわたしは、当然心の中は不安でいっぱいでしたが、そんなわたしを支えてくれたのが「子どもはちゃんと見てあげるから、あんたは仕事頑張り。」という母の言葉でした。

 

わたしの子どもは丈夫で、熱を出したりは多くはありませんでしたが、それでも時々は風邪を引いて保育所を休まなければなりませんでした。
しんどそうな子どもを置いて断腸の思いで仕事に出掛けましたが、わたしが仕事をしている間、両親が小児科に連れて行ってくれ、食事や薬を与えてくれて、わたしが仕事から帰る頃には元気になった子どもがヨチヨチと玄関に出迎えてくれて、ホッとしたこと覚えています。

 

また、税理士受験生の頃は、子どもを見てもらい、受験の専門学校に通ったり、直前期には仕事帰りにカフェに寄り勉強したりしました。

 

いろいろと厳しい状況でしたが、子どもを見てもらってまで勉強しているのだから「負けられない」「絶対に結果を出したい」と強く思いました。

 

あれから…十数年の時が流れ、子どもは18才になり、わたしは税理士になりました。

 

独立をして自由な働き方が出来るようになった今は、年老いてきた両親に「少しづつでも恩返しを。」と思っています。

 

年老いてきた…と言いましても、父も母も健康でまだまだ元気で有り難いです。

 

昨日は、父の運転免許の更新で75才以上の高齢ドライバーということで高齢者講習を受けなくてはならず、教習所まで車で送迎を行いました。

 

両親に「お父さん、明日、わたしが車で乗していくわ~」と提案したら、ソッコーで「いいよ。仕事し!」と母に断られてしまいました。

 

なんでも「自転車でいく」とのこと。
(父は去年に既に車を売却)

 

自転車で行ける距離ではありますが、道がちょっと危ない(バス通りで…)ので、
「大丈夫やで!?わたし、仕事忙しくないし…!」としつこく提案したら、
「じゃあ・・」と承諾してもらえ、当日は無事にアッシーちゃんとして、教習所に送迎することができました。

 

平日の午前中、勤務の時代ならこんな理由で休むなんてなかなか出来そうもありませんが…「独立っていいな~」「自由っていいな~」と改めて思いました。

 

ただ、両親がかなり遠慮をします。

 

すぐに「いいよ、いいよ、大丈夫やから~」とか「気にせんと、仕事に集中して!」と言われます。

 

そこで、言葉で伝えてみました。
わたし、雇われの時、すごいお母さん達に助けて貰ってすごい有り難かった。恩返し、倍返しだ!」と。

 

言葉で言うのは、正直、ちょっと照れくさいので、最近まで流行っていたドラマのセリフをお借りしました。笑。

 

些細なことから大変なことも、これから少しづつ恩返しが出来るように頑張りたいです。

 

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