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子どもが小さい頃から、わたしは将来は税理士になって仕事がしたいと思っていました。

 

なので、育児中ではありましたが、勉強することに決めたのです。

 

周りのお母さん達を見ていても、小さい子どもを育てながら国家試験の勉強をしている人はいませんでした。
(気付かなかっただけかもしれませんが。)

 

「なぜ税理士なのか」と聞かれると、長くなるのですが、簡単に言いますと、手に職を付けて責任のある仕事をしたいと思ったこと、単なる腰掛けではなく、一生をかけて誇りをもって出来る仕事をしたいと考えたことです。

 

また、せっかくの1度きりの人生、自分への挑戦として簡単には取れない資格試験に挑みたいと思いました。

 

しかしその当時、ある人から次のようなことを言われました。

 

「母親たるもの、子どもの事だけを考えなくてはならない。」
「自分の可能性を追求するなどもってのほか。」

 

今でこそ女性の社会進出について広く言われるようになりましたが、当時は今ほどではなく、まして小さい子どもがいながら資格試験に挑戦するなど少数派でした。

 

その人の言葉どおりだと「わたしはダメな母親」ということになってしまいます。

 

一瞬ひるみましたが、しかし「そんなことない。」とすぐに思い直しました。
(その人には反論せず、黙っていましたが。)

 

確かに、理論など暗記する暇があったら、子どもに絵本を読んで聞かせたり、おやつを作ってあげたりしたほうが、優しく良いお母さんだったかもしれません。

 

子どもが寝た後に自身にムチを打って勉強するくらいなら、その時間ゆったり過ごし、明日の育児に向けて体力を温存したほうがよかったかもしれません。

 

しかし、資格を取って仕事をしたいという自身の可能性について、どうしても諦めきれませんでした。

 

確かにわたしは母親でしたが、同時にひとりの人間として自分の人生に向き合ったとき、「こうなりたい」という目標があったのです。

 

それは優しいお母さんでありたいだけでなく、一社会人として、税理士という仕事を通じて社会でお役に立ちたいという目標でした。

 

自身が目標を達成して活き活きと生きていくことは、同時に子どもを幸せに出来ることだとも思ったのです。

 

「人生で大変な壁にぶつかっても、真面目にコツコツと努力すれば、いつかは目標に到達することができるよ。」ということを自分の身をもって子どもに見せたいとも。

 

また、目標に邁進するからといって、子育てを疎かにしたり、二の次にするつもりはありませんでした。

 

手作りのおやつはほとんど作りませんでしたが、できる限りの時間を使って子どものことも大切に育ててきました。

 

簡単な道のりではありませんでしたが、自分が決めた道を自由に進んでこれたことは、とても幸福だったと思います。

 

子どもの前でも明るいお母さんでいられました。

 

子どもが小さいうちは、特に母親は色々と周りからとやかく言われることもありますが、
悪い事に手を染めたり、外で遊び呆けて家に帰らないなどない限りは自分の志す道を進んでよいと思います。

 

わたしも勉強をやり始めた当初は、上述したような反対意見ばかりではなく、

 

「税理士? まぁ、挑戦するだけエライわよ。」など、明らかに『無理ちゃう?』みたいなニュアンスの言い方をよくされました。

 

悔しい気持はありましたが、そんな気持もバネにしてきました。
「今に見とれ~。」と。(笑)

 

実際に、合格するとそんな外野の声は一斉に黙らせることができました。

 

ただ目標を達成するまでに、相当長い時間がかかりましたし、その間ずっと強い気持を持ち続ける根性は必要でした。

 

挑戦するからには、「子どもがいるから時間が無い。」などの言い訳は通用しません。

 

「そんなことは分ってたはず。」「それやったら最初からするな。」と一蹴されるだけです。

 

実際に結果が出せるかどうかはとても大事です。

 

なので、それなりの覚悟が必要ですが、子どもがいるから挑戦出来ない、ということは一切ないと思います。

 

全ては自分次第です。

 

何かに挑戦したいと考えておられ、迷っておられるお母さんがいらっしゃったら、参考になりましたら幸いです。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
支部からの案内で阪奈税協に加入したら専門書籍が頂けるとのことで
昨日に加入。(年会費1,000円でした。)

早速、金井恵美子先生の消費税軽減税率関係の書籍を申し込みました。
(良書ばかりで迷いました。)

先日買ったばかりのこちらの書籍も選択肢の中に入っていました。

現在の支部、会費は前の支部の4分の1、専門書が頂けたり、
嬉しいです。

 

☆★☆ Run Diary ☆★☆
4/25(木)・・4.01km
久しぶりに走ると、やはり堪えました。。
最後「心臓破りの坂」は歩いてしまった。