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先週の金曜日、新しい税務顧問のお客さまを訪問させていただきました。

初回面談は大阪市内のホテルのラウンジで行いましたので、
会社に行かせていただくのは初めてです。

 

電車、車のどちらで行こうか前日の晩に悩みましたが、
車の方が時短かつラクに行けそうだったので、車で出発しました。

カーナビは下道(国道)を指示してきましたが、
高速を使うことに。
下道で渋滞に巻き込まれたら大変だからです。

 

高速も降りた後の下道も空いていました。
お天気は快晴で、絶好のドライブ日和です。

 

「平日の昼間に自分の車でドライブ♪」

 

またもわたしは独立した喜びを噛みしめていました。

いつもいつも、普通のお仕事の1日がまるで小旅行のように
きらきら輝いています。

目の前には真っ青な空が広がっていて、
その中心には真っ白な飛行機雲が一直線に伸びています。

「空も見守ってるかんじするな。」
「なんでそう思うんだろ。」
「きっと素敵なご縁なんだなぁ。」

 

そんなふうにかんじるスタートでした。

 

その税理士の名前を聞いて衝撃が走る

新しいお客さまのところには、
もう長らく関与されてる税理士がいたとのことでしたが、
その税理士が急死されたとのことでした。

また、

銀行より新しい税理士を紹介してもらったとのことでしたが、
あまり合わないと思った為、改めてご自分でネットで探し直し、
わたしを見付けてくださったとのことでした。

 

これらのことは、初回面談の際にお伺しておりました。

 

目の前のテーブルには、
あらかじめメールでご準備をお願いしておりました資料が
並べられていました。

その中に、手書きの振替伝票がありました。

 

「手書きか・・・」心の中で思い

手に取り、中身を確認する。

 

そして、

 

税理士報酬の内容についてのページに書かれている
名字を見て、なんとなく直感が走った。

 

お客さまにお伺する。

 

「その亡くなった税理士の方は、なんていう方でした?」
「な、名前は?」

 

お客さま「○○(フルネーム)先生という方でした。」

 

「・・・・・!」

 

衝撃が走りました。

 

それは、わたしがよく知っている人でした。

わたしが税理士という職業を知るキッカケを作った人で、
また、
「税理士になりたい。」と1番初めに思わせてくれた人でした。

 

税理士という仕事に強い誇りを持っている人でした。

 

伝えることのなかった「ありがとう」

その人のことについて、実は1度、ブログの記事にもしたことがあります。

 

税理士を目指すキッカケの超・前段階|あのとき、19才でした

 

税理士になるキッカケを作ってくれた人で、

税理士になりたいと思うように洗脳(?)してもくれました。笑。

 

でも、やがて疎遠になり、実際にわたしが税理士になったのは、
その人と疎遠になってから随分後のことです。

 

報告したいと思ったこともありましたし、
もし会うことがあれば、
「ありがとう。」と伝えたいと思っていましたが、

なんとなく、連絡するキッカケも勇気もなく時が流れていきました。

 

ある冬の日のこと

冬のある日、パソコンに向かってたら、ふと
なぜか急にその人のことが頭に浮かんだのです。

 

「今の仕事が一段落したら、1度連絡してみよう。」
「やっぱり、『ありがとう』は言わなきゃね。」
「そっけなくされるかもだけど。。」

と何故かふと思ったのです。

 

しかし、その計画が叶うことはありませんでした。

 

しばらくして、わたしはその人の訃報を知ることになります。

 

わたしがその人のことを急に思い出した冬のその日は
ちょうどその人が亡くなった頃でした。

 

わたしは呆然と立ち尽くしました。

 

「あの人が死んだ。」
「わたしが税理士になったことも、とうとう知らせなかった。」
「もう遅い。。」

 

遅すぎました。。

 

引き継いだお客さま

お客さまに、その亡くなった税理士について知っている旨をお伝えすると

 

「すごい偶然ですね!」
「○○先生を知っているなんて。」
「こんなことってあるんですね!」

 

とビックリされてました。

 

わたしはきっと呼ばれたんだと思いました。

 

『後は、頼むな。』

と聞こえたような気がしましたから。

 

まずは6月申告 2社分からのスタートです。

決算が終わりましたら、相続対策についても留意していかなくてはなりません。
(会社の株の50%を持っておられる方が高齢。)

しっかり頑張っていこうと思います。

 

帰りの車の中で、

「任せといて」

と心の中で言ってみる。

「でも、手書き伝票は、わたしはしないよ。」
「記帳代行もしない。」
「クラウド会計、お教えしていくから」

「あと、あの顧問料は、強気すぎ。」(実にわたしの約3倍)
「やりすぎだよ。」

とも言ってみた。

 

見えない力が働いているとかんじることは、
これまでにも何回かありましたが、

 

今回もそんなことを強くかんじる出来事で、

長い長い時間を飛び越えて、久しぶりに○○さんと話をしたような

そんな出来事でした。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
本日はご来客が1件あり、
あとは粛々と内勤仕事でした。(^_^)