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少し以前に、ステレオガイド下マンモトーム生検という検査を受けました。

 

ステレオガイド下マンモトーム生検とは、乳がんの疑いのある病変がある場合、マンモグラフィで病変を確認しながらマンモトーム(針)を刺して組織を採取し、良性か悪性かを診断する検査です。

 

しこりとして触れることの出来ない、マンモグラフィだけで検出できる細かい石灰化病変について検査を行うことが可能です。
(しこりとして触れる場合はまずは針生検や細胞診となる場合が多そう。)

 

まず初めに申しておきますと、私の検査結果は先日説明を受けましたが、良性(悪性所見無し)でした。
(このブログはわたしのクライアントもご覧いただいているので、ご心配をおかけしてはいけませんので、先に記載させていただきます。)

 

今、こちらをご覧いただいている方々は、おそらく乳がん検診に引っかかられて、精密検査としてステレオガイド下マンモトーム生検を受けることになり、色々調べておられ、こちらのページに目がとまられたことと思います。

 

今回は検査当日について書いていきます。

 

※検査までの流れについてはこちらになります。

 

検査までは体調管理に特に注意

 

緊急事態宣言は明けていましたが、世の中は依然としてコロナ禍。

 

検査当日に熱や咳が出ていると、病院に行けなくなってしまうので、とにかくコロナだけでなく風邪引かないように注意しました。

 

検査当日

熱等もなく体調はよいかんじ。無事に検査を受けられそうで「よかった。」と。

 

検査は午後からでしたが、絶食とかも特に無かったので、事務所で普通にランチ(近くのスーパーで買ってきたサーモンのたたき丼)を食べました。

 

検査の説明の際にも看護師さんから「気分が悪くなったらダメなので、お昼はちゃんと食べてきてね」と言われていました。

 

お昼を食べて、病院に行く時間が近づいてくると、やっぱり緊張してくる….。

 

胸をマンモトーム(針)で刺されることについては、麻酔もするしあまり「怖い」と思いませんでした。

 

わたしは1年前にも子宮筋腫の核出術を受けていて、その際には、術前の浣腸と硬膜外麻酔がとにかく恐怖でした。
(硬膜外麻酔は背骨に針を刺されるものですが、結局やらず。)

 

マンモトーム生検は直径4ミリほどもある太い針が刺されるものの、去年の手術の恐怖に比べれば、「針を刺すくらい・・・」と思えました。

 

今回怖くて不安だったのは、マンモで胸を何回も圧迫されることでした。

 

病院入り

まずは、検査室の手前の待合スペースのような個室で看護師さんが血圧測定。
上が125ほどで、基準値内だけどいつもより高め…

 

次は着替え室で検査着に着替えを。
胸の検査ではありますが「薬液が付着するとダメなので」と検査用のズボンに履き替えました。

 

着替えが終ると、検査技師さんからの説明。

「胸にマーカー(印)を埋め込む可能性があります。」とのことでした。
これは、検査で石灰化が全部取り切れて無くなってしまった場合、どこに病変があったか分らなくなるのを避けるために埋め込むというものです。
人体には害はなく、残ったままになってもMIR等の検査も普通に受けられるとのこと。

 

小瓶の中で透明の薬液に浸かっているマーカーも見せて頂きましたが、どこにあるか分らないくらいの小さな物でした。

 

検査開始

検査室には4人ほどの女性スタッフ(誰が看護師さんなのか検査技師さんなのか分らない)がスタンバイしていました。

 

さっそく検査の台に横になる。

 

ステレオガイド下マンモトーム生検は、座って行うものやうつ伏せになるものもあるようですが、わたしが受けたのは、台に横たわり、横向きになって行うものでした。

 

針を刺すまでにまずは位置を確定させなけらばならないとのこと。この位置の確定までが大変でした。

 

ギューと胸が圧迫されるとやはり苦しく(この時点では麻酔はなし)で、初めは「痛い…」と言ってしまい、スタッフさんたちも一斉にオロオロ「痛いよね…」と。。

 

じんわり涙ぐむとすかさず涙を拭いてくれる優しいスタッフさん。

 

しかし、すぐに気付きました。「マンモグラフィーの圧迫より痛みはマシや。」と。

 

横になっている姿勢のせいなのか、本当にマシ!

 

これは検査技師さんの言う通りでした!

 

ギューーと圧がかかった瞬間は痛いのですが、それでしばらく放置されても耐えられる状態でした。(胸が圧に慣れる!?)

 

位置が確定すると、ドクターが登場したのかスタッフの中に男性の声も加わりました。
(わたしは身動きとれず、視界が非常に狭い状態で医療機器しか見えない)

 

「麻酔打ちますね-。これが今日の中で多分1番痛いです!辛かったら言ってくださいね-。」とドクター。

 

プスッと麻酔の針が刺される。

 

チクッとした痛みがあるものの、マンモの圧よりマシでした。

 

そしてメスで数ミリ皮膚を切開し、次はマンモトームの針で石灰化を採取していきます。

 

1度だけ肋骨にひびくような強い衝撃がありましたが、痛みはありませんでした。

 

また、マンモトームの針が石灰化に向ってるであろうかんじは「刺さってる」というよりかは「押されてる」という感覚。

 

何度も「痛くないですか?」「痛かったら麻酔追加しますんでねー」と聞かれ、
「痛くないです。」「押されてるかんじです。」と答えました。
(怖いので目はつぶっている。)

 

マンモトームが石灰化を捉えたら、次はマンモグラフィーで確認した後、組織を採取していきます。

 

組織の採取の間は、緩やかな機械音が鳴っていました。痛みは全く無しです。
(怖いので目はつぶっている。)

 

ドクターも「大丈夫そうだね。」と。

 

目はつぶっていても皆さんが見守ってくださっているのが分ります。

 

わたしの場合は、石灰化が全部採取されて無くなってしまったので、冒頭に見せられたマーカーが埋め込まれました。これも全く痛みも感覚もなく。

 

あと、最後にマンモを撮ったのかな?すみません、もう記憶が曖昧・・。

 

「検査終りましたよ~」「病変はしっかり取れましたからね~」とようやくマンモの圧迫から解放されました。。ホッ。。やれやれ~

 

ドクターについては、ここでようやくお顔を拝見しましたが、初診の際の先生ではなく、若いめの先生でした。

 

分厚く大きなガーゼを胸に充てられ、ドクターがしばらくの間力強く押さえて止血してくれました。

 

止血が終ると糸代わりのテープが貼られ、胸全体をサラシのような布でグルグル巻きに圧迫されました。

 

着替えた後に血圧測定や検査後の注意事項などを聞く。

 

明日の朝まで、サラシは巻いたままでいること、お風呂には入らないこと、アルコールもダメ、などなど。

 

血圧は検査前は上が125くらいありましたが、検査後は上110くらいに下がっていました。

 

看護師さんに「検査が終ってホッとしたんやね~」と笑われました。

 

お会計

3割負担で24,170円でした。。

 

高額なお値段の検査ですが、約1時間強の間、スタッフ4~5人が付きっきりになり、その人件費や機械のリース代なども高そうだし・・。まぁ、しかたないかなと。。

 

普通だったら「これで乳がんかどうかしっかり調べてもらえるのだから、高額でもしかたない。。」と思うところですが・・、職業柄、人件費とかリース代とかが先に頭に浮かんでしまいました。(苦笑)

 

精算後は痛み止めにロキソニンが処方されたので、薬局に寄ってから病院を後にしました。

 

病院を出てから

麻酔が切れてきたのか、じんわり痛みが出てきましたが、そのまま事務所に戻る。
病院に行く前にお客様に質問メールをしていて、その回答が来ているのを会計を待っている間に確認したので、仕事の続きをしました。

 

わたしは自分で税理士事務所をやってますので、病院から事務所に戻っても、上司に「病院に行かせて頂き、すみませんでした。」などなど言う必要など一切ないのが嬉しい。
勤務の時代だったら面倒だったろうなぁ・・。くわばら、くわばらじゃ。

 

ようやく仕事が終って…帰ってから夕飯を作る元気も出ないと思ったので、コンビニで色々買って帰りました。

 

自分用には枝豆を。しかし、食べ始めるも枝豆の皮をむくのも辛いほど痛みがジンジンビリビリ出てきたので、急遽ロキソニンを飲みました。

 

ロキソニンを飲んでしばらくすると痛みが治まり、枝豆を食べ終えてから、シャワーで身体の洗える部分だけを洗って、その日はもう布団で休むことにしました。

 

翌朝は、痛みは随分マシになっていて、「一晩寝たら全然ちがう」と感動。

 

ロキソニン服用は結局、当日夜の1回だけで済みました。

 

サラシを取って胸を見てみると、少し青じんでる部分があるものの、変形などなく大丈夫でした。

 

ちなみに糸代わりのテープは今も右胸に張り付いたままです。いつになったら無くなるのだろう・・。
(ドクターに聞くの忘れちゃいました。。)

 

結果を聞く際に画像を見せていただく

結果は1週間ほどで出ました。

 

冒頭にも述べましたが、結果は幸いにも良性でした。

 

また、マンモトームが石灰化をきちんと捉えている様子を画像でも見せていただきました。

 

あとから画像で見ても結構太い針が刺さっていたのだな・・と。

 

検診の大切さ

今回の件で定期的な検診の大切さをまた実感しました。

 

もし病気であっても「早期発見だし、治る。」と思えたからです。

 

「検診に行ったら余計に何かが見つかる。」「だから行かない。」という考えの方々もいらっしゃいます。

 

その気持もホントによくわかる。。わかりすぎるほど。。

 

わたしくらいのトシになると、検査をすれば、何かが引っかかってしまうもの。。。
精密検査の結果は大丈夫だったとしても、お金や時間はかかるし、痛い思いはするし、最悪な事を想定して色々な事を決めないといけないし、メンタルに打撃は受けるし。。

 

でも、やっぱり定期的な検診は大事だと思います。

 

怖いのは「病気が見つかること」ではなくて「病気に気付かず、知らない間に進行すること」。

 

大切な家族やお仕事を頂いているお客様のためにも手遅れになるわけにはいかないから
「早く見つけて、早く治す!」が検診を受けるわたしのモットー。

 

今後も頑張って検診や人間ドックを受けたいと思います。

 

☆★☆ 編集後記 ☆★☆
今日は断食をしながら内勤の1日でした。
一生懸命に夕飯を作ったけど、家族が美味しそうに食べるのを「見てるだけ」でした。笑。
週一の断食をはじめ、健康にはしっかり気を付けていきます!